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全国植樹祭お野立所コンペ案

UNBUILT
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循環の中から生まれ、循環の中へ消えていく建築

遠景に広がる森や森がつくる清らかな水の流れは常に循環の中にあり、我々を取り巻く環境は動的に少しずつ変化しています。お野立所は「循環の中から生まれ、循環の中へ消えていく建築」を体現する建築として、埼玉県の豊かな森から供給される良質な木材とその森と水を育んでいる大地によってつくられます。

正面図 | お野立所 | コンペティション

正面性:空と大地を繋ぐ土と木のファサード

通直な木材による単純な架構が版築の円弧に合わせて立ち上がり、大地から隆起した版築と一体化することで、建築の正面を形成します。お野立所の両端には消石灰を楚材とした漆喰で塗り固めた壁を配置します。表情の異なる重厚な二つの壁の存在と、軽快な木構造の組み合わせが全体のプロポーションを決定しています。

平断面 | お野立所 | コンペティション

求心性:人々と場をつなぐ補助線

全国植樹祭に集う人々の繋がりを表現するものとして、版築とお野立所の通り心(円弧)の中心を会場の中央に据えます。平面図に描かれた真円は柱と版築の位置を示し、断面図では回転した真円が屋根の輪郭を示します。会場に設定された見えない補助線は、ご臨席される天皇皇后両陛下とこの場に集う人々とが結ばれ、参加者の心に残る空間となることを示唆しています。

パース | お野立所 | コンペティション

水平性:無限の連なり・関わり

連続する梁はその先にある無限の連なりを想起させ、両翼にしなやかに伸びる版築は、どこまでも広がる地平と遥かに望む秩父の峰々の姿と重なります。木がもつ暖かな風合いと柔らかさは「県民が脈々と継承してきた豊かで瑞々しい自然の恵み」を、版築がもつ素材としての重量感は「長い年月をかけて美しい森や川を育んできた大地の重要性」を表現します。

※本提出案は直井建築設計室との共同設計です