山梨県北杜市に広がる田園風景の中に八ヶ岳を望む小さなキャンプ場が計画されています。その拠点のひとつとして木の温もりと香りに包まれたトレーラーハウスを設計しました。室内に居ても自然豊かな周辺環境を享受できる小さな隠れ家のような空間となりました。
徳島県を拠点に活動している環境デザインワークス清水氏と共同で設計を行いました。上屋の木材は全て徳島県産の木頭杉です。地域の木材供給者と綿密に連携をとることで、適切な伐採時期や木材供給量を把握し、安定的で無駄の少ない木材利用の仕組みづくりを目指します。
快適な空間づくりと木の特性
室内にはシャワー、トイレ、キッチン、ベッドルームを設え、床、壁には木頭杉の厚板を用いました。葉枯らし天然乾燥による木材を使用しているため、杉本来の色艶香りを楽しむことができます。厚み30mmの床杉材は適度な柔軟性をもち、足腰、膝への負担を和らげます。杉フローリングは体温を奪わず素足でも暖かで心地よく、湿気の多い夏場も豊かな調湿効果でさらりとした肌触りが楽しめます。
製造販売も承ります。ご検討の方は問い合わせフォームよりご連絡ください。
所在地 | :山梨県北杜市 |
用途 | :キャンプ場施設 |
構造 | :木造軸組工法(上屋)+車台(20FTマルチコンテナトレーラー) |
延床面積 | :12.1m2 |
炭素貯蔵量 | :6.9(t-CO2) |
木材供給 | :TSウッドハウス共同組合 |
設計 | :長澤剣太郎建築計画事務所(環境デザインワークスと共同) |
施工 | :宮内建築 |